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舞台美術に設楽知昭氏の起用を内定!永見隆幸芸術監督と会談 ♪ [メリー情報]


メリー・アーティスツ・カンパニー2012年の掉尾を飾る嬉しいニュースをお届けします。


美術家の設楽知昭さんがメリーの舞台美術を引き受けてくださることになりました。

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永見隆幸 メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督(左)
設楽知昭 愛知県立芸術大学教授(右)





設楽さんはメリー・アーティスツ・カンパニーの舞台を、少なくとも三度、ご覧くださいました。実際に舞台美術を担当していただくのは平成26年(2014年)以降になります。

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固く握手を交わす設楽さんと永見先生





~設楽知昭さんの略歴~


愛知県立芸術大学教授。北海道生れ。
東京芸術大学、沖縄県立芸術大学、西安造形大学、名古屋芸術大学、名古屋造形芸術大学ほかで、非常勤講師や特別講師などを歴任。

1995名古屋市芸術創造賞受賞。
1996石田財団芸術奨励賞受賞。

[主な個展]
1984 ギャラリー大西 (名古屋)
1989
ギャルリーユマニテ東京 (東京)
ギャラリー1956 (那覇)
ギャラリーOH(一宮)
1990 A.C.S. (ギャラリー竹内/名古屋)
1992 ギャルリーユマニテ名古屋 (名古屋)
1993~2010 白土舎(名古屋)
「目のギプス」「目の服」「SHITARA FRESCO」「供される黒のシノーピア」「鏡Ⅰ.Ⅱ.」「ネクロポリスの絵たち」「"1977,1999, ,2022"」「眠ル私ヲ見ル夢」「絵の絵」「EQUINOX」「FOLIOS」「Still Life」「Portrait」「人雲」「SHITARA 1986-2001」「SHITARA 2009」「SHITARA 2010、人」
1995 H氏邸(長久手)「SHITARA FRESCO H氏邸のフレスコ」
2003 T&Sギャラリー(東京)「EQUINOX」
2004 弁天サロン(三河湾佐久島)「FOLIOS-佐久島の恋」
2012 STANDING PINE -cube(名古屋)「毎日、尻尾を食べていた」

[主なグループ展]
1994
「POSITION 1994 - 名古屋発現代美術展」(名古屋市美術館)
「VOCA展 - 現代美術の展望、新しい平面の作家たち」
 (上野の森美術館/東京)
1996
「石田財団1995年度芸術奨励賞 受賞記念展」(名古屋電気文化会館)
「Art Spirit:HOKKAIDO BIENNIAL 1996-97 語る身体・10人のアプローチ」
 (北海道立近代美術館・帯広美術館・旭川美術館・函館美術館)
1997 「絵画の方向’97」(大阪府立現代美術センター)
2001 「EXTENSION MAXI GRAPHICA」(京都市美術館別館/京都)
2002 「仲介者たち」ファン・デ・ナゴヤ美術展2002
   (名古屋市民ギャラリー矢田)
2004
「Light Boxes/Dark Rooms」
 (ホープカレッジ・アートセンターギャラリー/ミシガン州 アメリカ)
「人間をつくってください」名古屋市民芸術祭2004主催事業
 (名古屋市民ギャラリー矢田)
2005 「人工夢」名古屋市民芸術祭2005主催事業
   (名古屋市民ギャラリー矢田)
2006 「北の創造者たち」(札幌芸術の森美術館)
2008
豊田市美術館・常設展第Ⅰ期(豊田市美術館)
「版の誘惑展」(名古屋市美術館)
「土から生える」(国際陶磁器フェスティバル美濃‘08)
2009 「放課後のはらっぱ」(愛知県美術館・名古屋市美術館)
2010 「TOYOTA ART COLLECTION 09-10」(豊田市美術館)

[主なパブッリクコレクション]
豊田市美術館
徳島県立近代美術館
愛知県美術館 ほか





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NAGAMI Takayuki & SHITARA Tomoaki







設楽知昭作品

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 夜の船室 2009 oil on canvas 727 × 910

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 昔の兵士 2011 oil on canvas 500 × 652

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 雲 2007 oil on canvas 730 × 910







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SHITARA Tomoaki & NAGAMI Takayuki





次の文章はメリー・アーティスツ・カンパニー第3回定期公演『LOVE』のプログラムに掲載された設楽さんの寄稿です。(平成21年:2009年)



舞台は光学装置     画家 愛知県立芸術大学教授 設楽知昭


一茶の句に「露の玉つまんで見たるわらべ哉」(八番日記)があります。
これは、子供が葉先などに付いた水滴をそっとつまんでレンズ替わりにして覗いているというような様子を詠んだものと思われますが、私には一茶自身が水滴をつまんで子供を覗き見ているというようにも感じられるのです。小さな水滴レンズの中に愛すべき世界が凝縮されて見えてくる、素敵な句だなあと感心するのです。

それから「青空に指で字をかく秋の暮れ」という句があります。これは「七番日記」に収められています。私などは、現代に詠まれたシュールな俳句と受け取ってしまい、面白いのです。

ちょっと理屈っぽい云い方をしますが、青空は太陽の光が地球を取り巻く大気層に反射して見えているのだそうです。絵画も光と物質(絵の具)によってもたらされるものですが、私は画家ですから、絵画はただ光に照らされる物というより、積極的に光を変化させ、生き生きとイメージを生み出す装置であると考えています。

さて、今宵、帳を開けて、光を灯して見せるはメリー・アーティスツ・カンパニーの舞台、踊りと音楽と歌声が一体となって、光り輝くイメージとして私たちに届きます。

これは、芸術監督の永見隆幸さんが、こよなく、詩歌、絵画を愛する人でもあるからだろうと想像しています。

この舞台は光学装置でもあるのです。





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