第一幕 舞台写真 『サラ~ベル・エポックを生きた華』 永見隆幸&メリー・アーティスツ・カンパニー [メリー情報]
たいへん長らくお待たせしました。たくさんの方々から「まだか、まだか。」と、矢のような催促を頂戴しておりましたが…
平成28年、永見隆幸&メリー・アーティスツ・カンパニー公演 2016 音楽劇『サラ ~ ベル・エポックを生きた華』第一幕の舞台写真ができあがりました!
誠に恐れ入りますが 「写真や画像やロゴ等の転載は厳禁」ですので ご了承ください。
Sorry but the reproduction of the photograph and the logotype is strictly forbidden.
PHOTO:テス大阪
現代音楽風に編曲された前奏に導かれる如く 暗闇に差し込む光
God rest ye merry, gentlemen, let nothing you dismay.
神は安息を与え給う、紳士の皆様、何にも心乱させぬように。
Remember, Christ, our Savior, was born on Christmas day
思い出し給え、我等の救い主キリストはクリスマスの日に生れ給うたことを。
To save us all from Satan’s power when we were gone astray.
道に迷いし時、悪魔の力より我等をなべて救い給わんと。
Oh tidings of comfort and joy, Comfort and joy, Oh tidings of comfort and joy!
おぉ、慰めと歓びの福音(おとずれ)、慰めと歓び、慰めと歓びの報せ!
プロローグ『God Rest Ye Merry, Gentlemen ~ 神は安息を与え給う 紳士の皆様』
『God Rest Ye Merry, Gentlemen ~ 神は安息を与え給う 紳士の皆様』をプロローグに据えたのは、永見隆幸芸術監督。イエス・キリストの生誕を祝うクリスマス・キャロルには珍しく短調であること、ドラマティックな力を内包していることが、サラ・ベルナールの人生に重なるところが大きいと、メリーでサラを取上る話が出始めた頃から考えていらっしゃったらしいのです。
訳詩も永見先生。
永見先生が、『God Rest Ye Merry, Gentlemen ~ 神は安息を与え給う 紳士の皆様』を、きちんとした演奏で聴かれたのは、イギリスのウェストミンスター寺院で、ディヴィッド・ウィルコックスの指揮によるものだったと記憶しておられるそうです。
ディヴィッド・ウィルコックスは、指揮者、オルガニスト、編曲者として知られ、昭和32年=1957年から昭和49年=1974年まで、ケンブリッジ・キングズ・カレッジ音楽監督を務めています。
『サラ』が上演された平成28年=2016年の前年、平成27年=2015年に、ディヴィッド・ウィルコックスは永眠しました。享年95歳。永見先生が、そのことからも何らかのインスピレーションを得られたとしても、不思議ではありませんね。
ともあれ、信心深いサラが、その出自などで当時のキリスト教の有力者達に受け入れられなかったこと、サラの生涯が極めて劇的であったこと、そのほか諸々の、これから始まるドラマを象徴する序曲として、この『God Rest Ye Merry, Gentlemen ~ 神は安息を与え給う 紳士の皆様』を超える音楽は、考えられないのではないでしょうか。
ー それはさておき ー
この日はサラの私邸で『サラ・ベルナールの日』と題した盛大なパーティが催される
料理を任されたオーギュスト・エスコフィエと女中のコリーヌ
コリーヌによる数々の不手際に悩まされるエスコフィエだが、余りの天真爛漫さに、どんどん巻き込まれて行く。
舞台で用いられる「百合の冠」に心奪われる女性陣
公爵に挨拶するアルフォンス・ミュシャ
控えるエドモン・ロスタンとロズモンド・ジェラール
主人公サラ・ベルナール(目次恭子)の登場
もてなしとして即興で芝居を演じることに
ちゃっかり公爵にも台本を手渡す作家のエドモン
早くも役になり切って台詞を読み上げる公爵
劇中劇『遥かなる国の姫君』の 始まり 始まり「国王と姫と姫の婿候補三人」の登場
舞台上手で婿候補三人を演じるサラの息子モーリスとエドモン・ロスタンとオーギュスト・エスコフィエ
劇中劇で国王を演じる公爵(永見隆幸)
国王役の歌は、バス・バリトンの声域で作曲されていますが、永見先生は、何の苦も無く朗々と歌い上げられました。Hまである高音域の公爵役と見事に歌い分けられ、驚きと称賛の声が数多く寄せられています。
父である国王を演じる公爵と娘のメリザンド姫を演じるサラ・ベルナール
頼りない姫を心配する国王陛下
姫に似合う若者を知るという旅人(安藤麻実:舞台中央)に姫の未来を託して去る公爵
「劇中劇『遥かなる国の姫君』は、シェイクスピア流ですね。」と、コメントを残された方が幾人かいらっしゃいました。流石はメリー・アーティスツ・カンパニーのお客様、解ってらっしゃる!
エドモン・ロスタンがサラ・ベルナールの為に書下ろした実際の『遥かなる国の姫君』は、成功しなかったと伝えられおり、資料に乏しい恨みがあります。
この劇中劇『遥かなる国の姫君』は、脚本家の桜井ゆう子が、モティーフを抽出し、新たにストーリーをコメディ・タッチに仕上げた創作です。
芝居は大成功をおさめたものの 幼少期のトラウマが甦って混乱するサラ
頭の中に鮮やかに浮び上る妖しい娼婦の館
『売ります花を魅惑の華を』
まざまざと母の拒絶を思い出して正気を失うサラ
パーティーに出るために着飾るサラ
心の葛藤や悩み苦しみを吐露出来る相手はお抱え画家のアルフォンス・ミュシャ唯一人
サラの狂気を隠し通すために競技の披露を提言するオーギュスト・エスコフィエ
お客様を巻込んでのダンスという女中コリーヌの発案を土壇場で採用
結局この日のパーティには参加しなかったサラ・ベルナール…
PHOTO:テス大阪
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『サラ』のお客様&打上の模様
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https://merry2.blog.so-net.ne.jp/2017-05-03
『サラ』の舞台写真 第二幕 & 展覧会 写真
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https://merry2.blog.so-net.ne.jp/2017-03-02-2
『サラ』の舞台評が日経に掲載
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https://merry2.blog.so-net.ne.jp/2016-12-07
2017-03-02 00:33